20年間滋賀県に住んだ。
霊山三上山の麓近くの安アパート。
2軒隣に元やくざのおっちゃんが住んでいた。
ある日、
「蛇だー!なんか挟むもの貸してくれ~!」
なんでうちに来たの・・・?
何事かと様子を見に行ったら、蛇がゴキブリホイホイにくっついていた。
可愛そうなので、引きはがしてあげることにした。
すさまじい粘着力で、剝がされるときかなり痛かっただろう。
その間、元やくざのおっちゃんは泣いていた。
「おまえは優しいな~」
そう言う世界に生きてきた人は不器用なんだろうな、と感じた。
剥がした蛇を、水路脇の草むらに「もう来るんじゃないぞ」と、放した。
すると逃げずに寄ってきて、くるぶしに、猫がするようにほほずりしてきた。
「ありがとう」
と、聞こえた。
脱兎のごとく逃げず、感謝の気持ちを伝えていった。
粘液をくっつけたままだったが、脱皮するまでの辛抱だと、希望をもって見送った。
その夜、蛇柄のタイツの女性が訪ねて・・・・来なかった。
もう一つ蛇の話
畑の草刈りをしていた時、誤って蛇を斬ってしまったことがある。
「ごめんなさい。以降気を付けるから。」
なんて謝っても、あとの祭り。
気持ちが落ち込んだ。
数日後駐車場にいたら、脇の草むらからガサガサ音がすると思ったら、大きな蛇が出てきた。
先日斬ってしまった蛇と同じ種類。
「この前、君の仲間を斬ってしまった。すまない。」
と、思わず謝ってしまった。
子供の声がしてふと目を離したら、蛇は消えていた。
音もしなかった。
許してくれたのかな・・・
彼らの感受性は、ある意味人以上なのかもしれない。
蛇は水の神様の使いと言う。
美しい。
聖書と真逆の扱いなのがうれしい。


コメント